リスティング広告を配信する前に、競合調査は行っていますか?
・何をどこまで調査したら良いの?
・どうやってリスティング広告に活かすの?
・そもそも競合調査って必要?
この記事では、リスティング広告における競合調査の重要性と、実際に競合調査をする簡単な方法を紹介していきます。
忙しいとさぼりたくなる競合調査ですが、広告効果を最大限発揮するためには欠かせませんので最後までお付き合いください。
【目次】
なぜ競合調査が必要なのか?
競合調査が必要な理由は簡単です。もし競合が、自社の商材と同じ、もしくはそれ以上の魅力があるサービス・商品であった場合、広告で負けてしまうからです。
自社商品と競合商品を比較し、どの要素を訴求すればユーザーから選んでもらえるか?を把握するために競合調査は必要になります。
競合調査を怠ると、競合と似たような訴求になったり、競合よりも劣っている要素を訴求してしまう事にも繋がりますよね。
又、ユーザーの悩みやニーズを理解するステップにもなりますので、面倒くさがらずに調査をしていきましょう。
ここからは、リスティング広告における競合調査の具体的な方法を紹介していきます。
検索エンジンで行う競合調査
出稿予定のメインのキーワードで検索し、出てきた広告と自然検索結果どちらもチェックしましょう。最低でも5社ほどは列挙すると良いでしょう。
出てきた競合商品を見つけたら、スプレッドシートなどで情報を記録していきます。記録する情報は以下がおすすめです。
・価格(初回、2回目以降)
・定期回数縛りの有無
・配合成分数
・申込フォームの使い勝手
・LPの魅力(読んでいて欲しくなるか)
・返金保証の有無
・アフターサポート
・決済方法で代引きやNP決済はあるか
・口コミは書かれているか
・商品の強み、弱み
・効果
・実績
・使い勝手
自社含め、競合LPを隅々までチェックし比較していきましょう。
検索するときは、シークレットウィンドウが良いでしょう。検索エンジンはユーザーごとに最適な検索結果を出すロジックになっているため、シークレットウィンドウならナチュラルな結果が出るからです。
情報を収集したら、自社だけの強みが見えてきます。例えば、成分数はうちが一番多いな!販売実績は県でTOPクラスだ!など、広告の訴求で押し出せる強みが見えてきますので、広告文に使ったり、LPでどの強みを押すかが決まってきます。
ツールで行う競合調査
検索エンジンで行った競合調査は、商品の強みを把握し、訴求内容を決めるために行ったものでした。
ツールで行う競合調査は、実際にリスティング広告を出す前に、どれくらいのCPAでコンバージョンしそうか、そのシミュレーションを出すために有効です。
一か八か、神に頼む運用ではなく、現実的な広告効果を事前に把握し、戦略を立てていきましょう。
Googleキーワードプランナー
色々なサイトで、無料・有料の様々なツールが紹介されていますが、キーワード周りの調査をするならGoogleキーワードプランナーで十分です。
キーワードプランナーでは、実際の入札価格、月間検索回数、競合の多い少ないを確認することができます。これら数値を確認し、シミュレーションを作成していきましょう。
Google広告の管理画面から「ツールと設定」⇒「キーワードプランナー」をクリックするとツールの画面に飛べます。Google広告を利用する全てのユーザーが無料で利用することができます。
そこで、出稿予定のキーワードで検索をしてみましょう。
今回は、「クレンジング」「メイク落とし」のキーワードで検索してみました。
各列の情報の意味を見ていきましょう。
・月間平均検索ボリューム
検索したキーワードが月間何回くらい検索されているかを確認することができます。リスティング広告においては、ある程度の検索ボリュームがないと、ほとんど広告が表示されないですし、コンバージョンも伸ばしていけないので、月間1,000回以上検索されているキーワードを選ぶと良いでしょう。
・競合性
低、中、高で表示されます。もちろん高いと競合が多いため、CPC(クリック単価)は高くなる傾向にあります。
・競合性(インデックス値)
この競合性は、広告が表示できる範囲でどれくらいの割合が埋まっているかを表しています。0~100で数値が表示されますが、数値が高いほど広告枠が埋まっており、つまり競合が多いことを意味します。
・ページ上部に掲載された広告の入札価格(低額帯)
検索結果上部に表示するために必要な最低入札価格と理解しておけば間違いないでしょう。
・ページ上部に掲載された広告の入札価格(高額帯)
こちらは、広告を上部に掲載するために必要な高額帯の入札価格になります。入札価格は日々変動しており、季節によっても大きく変わるため鵜呑みにしてはいけませんが、シミュレーションを出すには参考になる情報になります。
【 シミュレーション作成 】
上記数値を参考にシミュレーションを出して行きます。
今回は「メイク落とし」のキーワードを選びます。高額帯の入札価格は185円ですので、180円でシミュレーションを出します。(きりが良いので180円にしています)
※低額帯の入札価格ではまず出稿できないので高額帯を想定しましょう。
今回は目標CPA10,000円でコンバージョンするためのシミュレーションです。
CPC180円で、CTR(クリック率)4.62%のときに、CVR(成約率)が1.8%を出せればCPA1万円程で獲得できます。
配信の際には、上記数値通りに配信されるか確認し、CTRが低い場合にはKW、広告文を見直し、よりクリックされやすい広告を作成します。
CVRが低い場合には、検索ユーザーに対しての広告内容は適切か見直したり、LPでの訴求を変えるなど広告全体をチェック、改修していきます。
最後に
リスティング広告における競合調査を「情報収集」を目的として行う人もいますが、あくまでも「自社の強みを把握し、訴求に活かす」「検索広告で自社商品が参入する余地はあるのか?」を把握するためです。
完璧な情報収集は不要ですので、この2点が掴めたら早速広告を出稿していきましょう。日々、広告データは蓄積していきますので、改善すべき点を見つけて適宜スピーディーに対応していきましょう。
競合調査は一度行ったら終わりではなく、広告数値が悪化してきたり、一定期間経ったら再度行うことも大切です。
広告の状況や時期に合った内容に、広告も変化させていきましょう。