リスティング広告は、どんな広告媒体よりも効率の良い広告です。
特定のキーワードで検索したユーザーをピンポイントで狙って広告が出稿できる上に、数千円という少額から始めることができるので、リスクも低く集客ではマストの媒体と言っても過言ではありません。
リスティング広告で効果を最適化させるには、最低でも2ヶ月~3ヶ月位は期間を設けたほうが良いでしょう。
月予算や獲得したいコンバージョン数によって配信範囲は異なりますので、規模が小さい場合には1ヶ月程で最適化をかけることも可能です。
この記事では、リスティング広告の基本から結果を出すコツをご紹介します。
気になる見出しをクリックして読まれると効率的です。
【目次】
リスティング広告とは?
リスティングとは、GoogleやYahooの検索結果の最上部、最下部に表示されるテキスト広告のことを言います。
SEO対策を行わなくても、広告費を払えば最上部に広告を掲載することができるので、スピーディーに集客し売上に繋げていくことが可能です。
広告の出し方は簡単。ユーザーが検索する検索キーワードに対して広告を出します。
例えば、育毛剤を売りたい場合「育毛剤 おすすめ」というキーワードに広告を出すことで、すでに育毛剤を購入しようと検討しているユーザーにピンポイントで広告を出すことができるのです。
リスティング広告の種類や仕組み、料金体系などを学びたい方は、こちらの記事を参照ください。
リスティング広告で効果が出るまでの期間
リスティング広告を代理店に任せている企業様、自社でインハウス化している企業様、こんなお悩みをお持ちではないでしょうか?
「いつになったら目標CPAを達成できるのか?」
「このまま配信し続ければ件数は伸びていくのか?」
などの不安を抱えられていると思います。
まず結論として、リスティング広告の効果を最大限発揮するには、3ヶ月は必要です。
広告する商材が決まればターゲット層も決まるので、ある程度、配信する年齢や性別などは絞れます。
しかし、リスティング広告は、キーワードに対して広告を出すため、膨大なキーワードの中から「どのキーワードがパフォーマンスが良いか」「どんな訴求や広告文が良いのか」、PDCAを回してく必要があるのです。
では、月予算はいくら必要になるかですが、これは一概には言えません。
配信するキーワードによって、月間検索ボリュームやクリック単価が違うため、どれくらいの広告費を投じれば最適化をかけられるかは判断ができないのです。
しかしながら、ある程度の広告費を投じれば、広告配信データが溜まっていきますので、そこから分析し、次のアクションに繋げていくことができます。
その目安の金額としては、20万円~30万円です。30万円程配信すれば、性別、年齢、地域、時間帯、キーワード、広告文それぞれの広告パフォーマンスが確認できますから、改善点も見えてきます。
2万円、3万円程の極少額を回して「取れないね…。」と広告を止めてしまうのは非常にもったいないです。膨大な検索需要の中に、極少額の3万円を投じただけではパフォーマンスの判断のしようがないのです。
すでに最適化をかけられるだけの配信をしているのに、改善していかない場合には、一度ご相談ください。広告アカウントを拝見させて頂き、改善ポイントをご提案させていただきます。
リスティング広告で効果が出ないときに考えるべき事
リスティング広告で思うような結果が伴わないとき、様々な箇所を見て、分析し、改善していきます。
出稿キーワードを変える、入札価格を下げる、配信ターゲットを変える、除外キーワードを徹底するなど、上げだしたらキリがないですが、1つだけ大きな概念として持っておいて欲しい考え方があります。
それは「広告に一貫性があるか」です。
リスティング広告のユーザーは、以下の順番で商品の購入に至ります。
1、検索する
2、広告文を見る
3、広告をクリックする
4、LPを見る
5、購入フォームに入力する
6、購入完了
この一連の流れの中で、違和感があったり、矛盾していることがあるとユーザーは不信感を抱いたり、求めている情報はないと判断し離脱してしまうのです。
例えば、広告文で「〇〇の口コミ情報!」と謳っているのに、LPには口コミが載ってないとどうなるでしょうか。ユーザーの気持になれば「口コミないじゃん…。」です。
ユーザーは、商品に興味を持ち比較検討しています。その中で、実際に商品を使っている口コミや画像、動画などを見て最終判断しているわけです。
ですから、ユーザーの検索キーワードの背景にある悩みやニーズを読み取り、広告を作っていくことが重要なのです。
この点を意識して改善を行えば、必ずリスティング広告の効果は改善していきますので意識して広告管理画面をチェックしてみてください。
リスティング広告を改善する12のポイントを以下記事で書いておりますので、合わせて参考にされてください。
リスティング広告の効果測定の基本
リスティング広告の効果測定をする際は、各数値を1つずつ確認し改善していく必要があります。
その前にまず、コンバージョンポイントが適切か再確認する必要があります。
歯磨き粉を売るなら「購入」だけのコンバージョンポイントで問題はありませんが、高額商品の場合には購入に至るまでのユーザーの行動を計測することが望ましいです。
例えば、不動産物件を売る場合に、何千万円もする高額な買い物をいきなりネットからポチッと購入するユーザーはまずいないでしょう。
ですから、お問い合わせ、来店予約、LINE登録、メルマガ登録など、ユーザーと接触できる機会を得たこれらのアクションについてもコンバージョン計測を設定しましょう。
話は戻りますが、各数値を1つ1つ見ていくと話しましたが、見るべき基本の箇所は以下です。
・IMP(インプレッション/表示回数)
・CPC(クリック単価)
・CTR(クリック率)
・CVR(コンバージョンレート/成約率)
・CPA(獲得単価)
IMPが少ない
表示回数が少ないことを確認するには、各キーワードの「インプレッションシェア」を見ましょう。
インプレッションシェアとは、広告が表示可能であった回数に対して、実際に広告が表示された割合です。インプレッションシェアが20%の場合は、表示機会が5回あった場合に対して1回しか表示されていないことになります。
この数値が低いと、検索ユーザーへの露出頻度が低いため機会損失が多くなります。結果、競合に見込み顧客を奪われたり、広告効果がどんどん衰退していきます。
入札を強化して、広告をより上部に掲載し、表示機会を高めていきましょう。
CPCが高い
キーワードによっては、競合が非常に多く、1クリックに500円や1,000円といった高額な単価が必要になります。
クリック単価が高いと、目標CPAを達成することは困難であるため、部分一致でキーワードを入稿し、競合とバッティングしないニッチなキーワードで成約を目指したり、そもそも競合が多いキーワードで戦わないという選択肢も必要です。
CTRが低い
クリック率が低いということは、ユーザーに興味を持ってもらえていない可能性が高いです。
繰り返しにはなりますが、検索キーワードのニーズを改めて考え、そのニーズを満たしてもらえるかも…と期待できる広告文に改善しましょう。
CVRが低い
成約率が低い原因は、先ほどお伝えした「広告に一貫性があるか」をまず確認してください。これ以外には、「LPの訴求が弱い」「競合商品の魅力に負けている」「フォームが使いにくく離脱している」など、様々な原因が考えられます。
ユーザーが購入に至るまでの経路と感情を改めて深く考え、購入をせき止めてしまう要素を探り改善しましょう。
CPAが高い
CPAを下げるには、CVRを上げるか、CPCを下げるか、この2つしか方法は存在しません。
これまでお伝えしてきた改善方法を参考にCPAを下げる施策を行ってみて下さい。
最後に
リスティング広告の効果を改善する方法や、必要な期間などをお伝えしてきました。
完璧なマニュアルを書くとなると何万文字レベルの記事になり読み切れないボリュームになるため、概要や基本だけお伝えしています。
より深くリスティング広告の効果改善方法を学びたい、アカウントを見て改善してほしいというご希望がありましたらお気軽にご連絡ください。